特定非営利活動法人(NPO)消化器健康医療研究機構

平成25年度 事業報告


1)疫学研究支援事業
大規模疫学調査研究(上部消化管疾患の罹患状況と経過に関するコホート研究−多施設共同調査−、5年間の前向き調査)に関する研究が、6施設全ての施設倫理委員会の承認を得て、平成25年5月から初年度の受診者登録が開始された。平成26年3月14日の実施計画書委員会でホテルオークラ神戸クリニックの追加施設として承認され、7施設での実施となった。3月末日までに4600例の登録があり、進行中である。また、本疫学研究は、神戸大学からの当NPO法人への委託事業として行う事になった。


2)臨床研究支援事業
 @医師主導の臨床研究「低用量アスピリン投与による消化管粘膜傷害の発生に対するプロトンポンプ阻害薬の予防効果」については、全て完了した。

 A神戸消化器内視鏡治療研究会主催 ハンズオンセミナー: 本年度もESD技術の普及と研修を目的とし、「ESD Hands on seminar in Kobe」が平成25年6月1日(土)に神戸医療機器開発センター「MEDDEC」で30名の参加を得て開催され、それを後援した。今後、ESD技術が更に普及し、特に早期胃癌における治療法の一つの選択肢として定着することが期待される。


3)研究開発事業
 @内視鏡技術開発及び若手消化器内視鏡医の育成のために、ベンチャー企業であるサポートに業務委託を行っているが、本年も内視鏡技術教育の支援と逆流性食道炎疫学調査に関する調査を継続した。

 A消化管内視鏡治療技術トレーニングに関するGI-サポートへの支援を行った。

 B医療機器開発支援(MIKCS)のため、事務局として第4回神戸医療イノベーションフォーラム機器展示(1月26日)、幹事会の開催を支援した。また、本フォーラムのホームページを開設した。

 CMIKCS活動の一環として、企業を対象とした「手術支援ロボットダビンチのデモンストレーション」(1月21日)が神戸医療機器開発センターMEDDECにて開催され、その支援を行った。


4)教育支援事業
 @雇用促進事業:本年度は、神戸市産業振興局経済部工業課の「起業支援型地域雇用創造事業」に応募し、平成26年月1日から「医療機器共同開発コーディネータ育成事業」として支援を受ける事になった。神戸市在住の1名を正式雇用し、第1回「薬事法の概要研修」会を平成26年3月10日にNPO法人事務所で開催した。毎月1回研修を開催する。

 A市民公開講座:平成25年度は、「あなたは大丈夫?メタボと消化器病との関係」をテーマとして、第3回民公開講座を3月9日(日)に医学部会館シスメックスホールで開催した。本公開講座は、当NPO法人が主催し、兵庫県、神戸市、神戸市医師会、神戸薬剤師会およびひょうごボランタリーの後援を得て開催した。
「メタボから肝炎・肝癌にならないために」の演題で、神戸大学医学部付属病院の川野佑輝先生に、膵癌と膵炎のはなし」の演題で、神戸大学医学部付属病院の有坂好史先生から、「消化器病疾患における食事の役割」の演題で、岩国医療センター管理栄養士の西田真之先生に、それぞれ判りやすい講演を頂いた。神戸市を中心に、55名の市民の参加を得て、活発な質疑応答が行われた。
なお、今回は、富士通鰍フ「疲労度の簡便なチェック機器」の展示とデモを実施して頂き、好評であった。


5)情報提供事業
 @GI-CAREホームページのタイムリーな更新。
 各種の活動情報並びに市民公開講座の詳細とアンケート結果を掲載した。







 
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