平成26年度 事業報告
1)疫学研究支援事業
大規模疫学調査UGID研究(上部消化管疾患の罹患状況と経過に関するコホート研究−多施設共同調査−、5年間の前向き調査に関する研究)の7施設での初年度受診者登録を本年度3月31日で終了した。8900例の登録で現在2年目あるいは3年目の継続登録を継続している。2年目の継続登録数は、3月31日現在2000例、リピート率は約60%である。4700例の中間データを解析し、3つのテーマが平成27年4月に開催される日本消化器病学会の演題に採用され、発表を行う。
2)臨床研究支援事業
神戸消化器内視鏡治療研究会主催ハンズオンセミナー: 本年度もESD技術の普及と研修を目的とした「ESD Hands on seminar in Kobe」が平成26年6月1日(日)に神戸医療機器開発センター「MEDDEC」で30名の参加を得て開催され、後援した。本セミナーも定着してきており、今後、ESD技術が更に普及し、特に早期胃癌における治療法の一つの選択肢として定着することが期待される。
3)研究開発事業
@ 内視鏡技術開発及び若手消化器内視鏡医の育成のために、ベンチャー企業であるGI-サポートに業務委託を行っているが、本年も逆流性食道炎疫学調査に関する調査を継続した。本支援は、本年度で終了する。
A 事務局として活動してきた医療機器開発(MIKCS)に関しては、平成26年9月に発展的に一般社団法人として設立された。本支援は本年度で終了した。
B 神戸国際消化器内視鏡教育センターの事務局として活動してきたが、平成26年10月に、一般社団法人“神戸国際消化器内視鏡教育センター(I GET KOBE)”として設立された。資金の支援については本年度で終了とするが、今後も事務局として支援することとした。
4)教育支援事業
@ 雇用促進事業:神戸市産業振興局経済部工業課の「起業支援型地域雇用創造事業」の一環として、平成26年3月1日から「医療機器共同開発コーディネータ育成事業」を受託し、神戸市在住の本郷 伸一氏を当NPO法人で採用した。月1回のセミナーを開催し、平成27年2月末をもって完了した。
A 消化管内視鏡治療技術トレーニング並びに海外教育支援に関するGI-サポートへの支援を行った。
B 平成27年1月から、地域イノベーション教育支援のインターンシップの実践として、吉中 勇人医師が当法人で企業活動を経験した。平成27年度は、当NPO法人で採用・雇用することとなった。
C 市民公開講座
第4回を開催する予定であったが、平成27年6月に日本ヘリコバクター学会(会長 東 健神戸大学消化器内科学分野教授)が神戸で開催されることから、学会主導の市民公開講座を支援することとした。
5)情報提供事業
GI-CAREホームページのタイムリーな更新、各種の活動情報を掲載した。
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