特定非営利活動法人(NPO)消化器健康医療研究機構

平成28年度 事業報告


1)疫学研究支援事業
大規模疫学調査UGID研究(上部消化管疾患の罹患状況と経過に関するコホート研究−多施設共同調査−、5年間の前向き調査に関する研究)の7施設で1年後、2年後及び3年後継続調査を進め、1年後調査症例として約5360症例を収集。初年度受診者登録が8900例の登録であり、1年後の計直調査のリピート率は約60%である。1年後及びピロリ菌除菌後の食道炎とディスペプシアのデータを解析し、5つのテーマが平成29年4月に開催される日本消化器病学会総会並びに5月の米国消化器病学会に採択された。本コホート研究に対する学会レベルでの注目度が高い結果と考える。

2)臨床試験支援事業
@ 一般社団法人神戸国際消化器内視鏡教育センター主催「The 5th Kobe International Endoscopy Hands-on Seminar~Advanced Course for ESD~」を、平成28年6月3日(金)〜5日(日)に神戸医療機器開発センター「MEDDEC」、神戸ポートピアホテルにて開催され、後援をした。香港、オーストラリアをはじめ世界16カ国から25名の内視鏡医を対象に、6名の講師による講義とビデオケースプレゼンテーション並びに切除組織及び生体ブタを用いたESD技術指導が行なわれた。

A 神戸消化器内視鏡治療研究会主催ハンズオンセミナー: 本年度もESD技術の普及と研修を目的とした「ESD Hands on seminar in Kobe」が平成28年5月28日(土)に神戸医療機器開発センター「MEDDEC」で30名の参加を得て開催され、後援した。本セミナーは日本消化器内視鏡学会認定ハンズオンセミナーとして定着してきており、ESD技術が更に普及し、特に早期胃癌における治療法の一つの選択肢として普及してきた。

B 一般社団法人神戸国際消化器内視鏡教育センター(I GET KOBE)を支援し、内視鏡専門医の育成を推進した。現在、マニラのセントルークスメディカルセンターにおける常駐内視鏡医の派遣を行っているが、本年度よりベンチャー企業のGIサポートが主体となりマニラ在住の日本人を対象に健康産業ビジネスを展開している。NPO法人の支援は本年度で終了した。

3)研究開発事業
今年度は、実施内容を勘案して臨床試験支援事業として記載した。

4)教育支援事業
@ 消化管内視鏡治療技術トレーニング並びに海外教育支援に関するGI-サポートへの支援を行った。

A I GET KOBE教育事業への支援を行った。

B 第5回市民公開講座:平成28年8月6日(土)に「最近、お腹の調子がよくないの・・・〜お悩みの方、一緒に考えてみませんか?〜」 をテーマとして開催し、200名を超える市民の参加を得ることができた。理事長の井口秀人先生の座長・司会による講演会が行われた。講演Tでは、淀川キリスト教病院の藤田 剛先生による「胃の症状についての最近の考え方〜機能性ディスペプシアを中心に〜」と題し、なんとなくしっくりこないお腹の症状について分かりやすく解説され、多くの質問がなされた。講演Uでは、神戸大学消化器内科の星 奈美子先生より「腸内フローラと健康〜腸から病気を予防する方法〜」と題し、最近話題を集めている身近な善玉菌・悪玉菌バランスの乱れによる消化管の病気、話題となっている潰瘍性大腸炎における便移植法についても分かりやすい解説がなされた。今回は、多くの質問があり市民の皆さんのお腹に関する悩みが多いことが推察された。今後とも、身近な病気についての講演会企画を継続していく。

5)情報提供事業
GI-CAREホームページのタイムリーな更新、各種の活動情報を掲載した。








 
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